戦前の異国情緒あふれる横浜を舞台にした、無声映画の名作「港の日本娘」(1933年清水宏監督)。映画公開から70年以上を経た2003年、類いまれな才能を持った作曲家本田祐也(1977-2004)が第4 回東京フィルメックス委嘱作品として『組曲「港の日本娘」』を書き下ろしました。管打楽器を中心とした生演奏と組み合わせ上映し、無声映画に新たな命を吹きこみ、鮮やかによみがえらせました。

本公演は2003年に本田祐也の指揮の下、初演を行なったチャンチキトルネエドのメンバーを中心に、彼らと同世代の指揮者根本卓也を迎えての再演。

また、映画と同時代に建てられ、国登録有形文化財（建築）指定である富士見丘教会は、この作品のさらなる魅力が発揮される、またとない場所です。どうぞご期待ください。