異分野とのコラボレーション企画
映画と音楽 〜黒澤明の世界〜
2009年11月29日(日)15:00開演 世田谷区民会館

映画監督として、また父としての黒澤明にまつわる音楽をトークと映像を交えて紹介していきます。


出演者プロフィール
仲代達矢写真仲代達矢(なかだいたつや) (ゲスト)
 東京都出身。1952年、俳優座演劇研究所附属俳優養成所入所。 1975年から俳優を育成する「無名塾」を亡き妻・宮崎恭子(女優、脚本家、演出家)と主宰。

 主な出演作品に「幽霊」「ハムレット」「マクベス」(舞台)、「椿三十郎」「天国と地獄」「影武者」「乱」「人間の條件」(映画)、「砂の器」「秀吉」「大地の子」「世界の中心で愛をさけぶ」「遠い国から来た男」(テレビ)ほか多数。

 また受賞歴には“新劇”新人賞(1955「幽霊」)、毎日映画コンクール男優主演賞(1961「人間の條件」・1980「影武者」)、キネマ旬報主演男優賞(1962「切腹」)、ゴールデンアロー賞(映画賞および大賞 1980「影武者」「二百三高地」)、ブルーリボン賞主演男優賞(1962「切腹」・1980「影武者」)、紀伊國屋演劇賞個人賞(1974、1994「リチャード三世」)、毎日芸術賞・芸術選奨文部大臣賞(1975「令嬢ジュリー」「どん底」)、芸術祭賞優秀賞(1980年「ソルネス」)、シュバリエ芸術文化勲章(1992)、紫綬褒章(1996)、モンブラン・デ・ラ・キュルチュール賞(1999)、坪内逍遥大賞(2000)、勲四等旭日小綬章(2003)、松尾芸能大賞(2004)、読売演劇大賞・選考委員特別賞受賞(2005)、文化功労者(2007)など。

香川京子写真香川京子(かがわきょうこ) (ゲスト)
 東京都出身。都立第十高女(現・豊島高校)卒業後、新東宝に入社。 1950年、島耕二監督の『窓から飛び出せ』で映画界にデビュー後、成瀬巳喜男監督の『おかあさん』、今井正監督の『ひめゆりの塔』(1953)、小津安二郎監督の『東京物語』(1953)、溝口健二監督の『近松物語』(1954)、熊井啓監督の『深い河』(1995)、黒澤明監督の作品では『どん底』(1957)、『赤ひげ』(1965)、『まあだだよ』(1993)などに出演している。

 1990年、熊井啓監督の『式部物語』でキネマ旬報助演女優賞、日本映画批評家大賞、『まあだだよ』で田中絹代賞、日本アカデミー最優秀助演女優賞などを受賞した。

 テレビドラマや舞台の経験も長く、1996年、宮尾登美子原作のNHK連続ドラマ『蔵』、1996〜97年、NHK朝の連続ドラマ小説『ふたりっ子』に出演したほか、最近の映画では『阿弥陀堂だより』、『自由恋愛』、『赤い鯨と白い蛇』(2006.11上映)、『東南角部屋二階の女』(2008.9)、『BALLAD〜名もなき恋のうた』(2009.9)などに出演している。 1998年秋、紫綬褒章。2004年秋、旭日小綬章を受章。 著書に『ひめゆりたちの祈り』(1992年、朝日新聞社刊)、『愛すればこそ』(勝田友巳編。2008年、毎日新聞社刊)がある。

黒澤久雄写真黒澤久雄(くろさわひさお) (ゲスト)
 映画監督黒澤明の長男として生まれる。 成城大学在学中、フォークバンド「ブロード・サイド・フォー」を結成、「若者たち」大ヒット。

 テレビ映画「またたびUSA」を制作。 その後、テレビタレント、司会で活動。 黒澤明監督作品、「乱」からプロデューサーとして参加。「夢」、「八月の狂詩曲」、「まあだだよ」を三作連続プロデュースし黒澤映画ファンを喜ばせる。 (株)黒澤プロダクション、(株)黒澤フィルムスタジオ等の代表取締役社長を務める。

 黒澤明の遺稿を愛弟子小泉堯史監督と旧黒澤組で映画化した「雨あがる」もプロデュース、1999.9.6.黒澤明の一周忌にベネチア国際映画祭にて、追悼上映し好評を博す。

黒澤和子写真黒澤和子(くろさわかずこ) (ゲスト)
 1954年、黒澤明の映画「七人の侍」打ち上げの日に、黒澤明の長女として生まれる。サン・デザイン研究所にてスタイリストの勉強をした後、伊東衣服研究所デザイン科に入学。卒業後ファッション・デザインに従事する。

 1990年、黒澤明監督作品「夢」で衣裳担当として参加。以降「八月の狂詩曲」(1991)、「まあだだよ」(1993)と衣装を担当。 最近では「武士の一分」、「どろろ」の衣装デザインをおこない、映画衣装デザイナーとして活躍している。

 ゆうばりファンタスティック映画祭「ビューティースピリット賞」(2001)、民族衣裳文化功労賞(2006)受賞。

池辺晋一郎写真池辺晋一郎(いけべしんいちろう) (進行/お話)
(財)せたがや文化財団 音楽事業部音楽監督、作曲家
 1943年水戸市生まれ。67年東京芸術大学卒業。71年同大学院修了。池内友次郎、矢代秋雄、三善晃、島岡譲の各氏に師事。

 66年日本音楽コンクール第1位。同年音楽之友社室内楽曲作曲コンクール第1位。68年音楽之友社賞。以後ザルツブルクTVオペラ祭優秀賞、イタリア放送協会賞3度、国際エミー賞、芸術祭優秀賞4度、尾高賞2度、毎日映画コンクール音楽賞3度、日本アカデミー賞優秀音楽賞8度(内、2度最優秀賞)などを受賞。97年NHK交響楽団・有馬賞、02年放送文化賞、04年紫綬褒章を受賞。

 現在、東京音楽大学教授、東京オペラシティ・ミュージックディレクター、石川県立音楽堂・洋楽監督、横浜みなとみらいホール館長、全日本合唱連盟顧問、新国立劇場理事、東京交響楽団理事、三井住友海上文化財団理事、東日本鉄道文化財団理事、放送文化基金評議員、水戸芸術館、紀尾井ホールほかの企画運営委員、アドバイザーなどを務める。

 作品:交響曲No.1〜7,ピアノ協奏曲No.1〜2,チェロ協奏曲、オペラ「死神」「耳なし芳一」をはじめ管弦楽曲、室内楽曲、合唱曲など多数。 附帯音楽:映画「影武者」「楢山節考」「うなぎ」「瀬戸内少年野球団」「スパイ・ゾルゲ」、TV「八代将軍吉宗」「元禄繚乱」、など多数の映画・ドラマ音楽の他、演劇音楽450本以上を担当。 著書に「音のいい残したもの」「スプラッシュ」「空を見てますか…1〜5」「バッハの音符たち」「モーツァルトの音符たち」等がある。

 08年4月より(財)せたがや文化財団 音楽事業部アドバイザーから音楽監督に就任。

◆ せたがやシンフォニエッタ(オーケストラ)
 2007年4月に発足した音楽事業部の初コンサ ート「せたがやふれあいコンサート」(去る2007年7月13日(金)実施)の開催のために結成された、プロの演奏家で構成されたオーケストラ。音楽事業部の演奏会を賑わせてくれる力強い仲間です。
公演名 異分野とのコラボレーション企画
映画と音楽 〜黒澤明の世界〜
音楽監督 池辺晋一郎
日時 2009年11月29日(日) 15:00〜17:00(開場14:30)
会場 世田谷区民会館(世田谷区役所第一庁舎隣)
 東京都世田谷区世田谷4-21-27
 東急世田谷線「松陰神社前」駅、徒歩5分
地図はこちら
出演

仲代達矢、香川京子、
黒澤久雄、黒澤和子
池辺晋一郎(進行・お話)
せたがやシンフォニエッタ(オーケストラ)

内容

第1部
 「黒澤明と音楽」
  黒澤明が日常生活の中で、どんな音楽をどんな風に楽しみ、関わっていたのか?
  「父親・黒澤」の横顔と日常を、二人のお子様に語っていただきます。

 「オー・ソレ・ミオ」 :ディ・カプア作曲
 「マック・ザ・ナイフ (三文オペラ)」: クルト・ワイル作曲
 「喜歌劇「軽騎兵」序曲(抜粋)」:フランツ・フォン・スッペ作曲


第2部
 「黒澤映画と音楽」
  黒澤監督が自身の作品でこだわったお音楽のありかたや、現場でのエピソードと共に二人の名優が世界の黒澤を語ります。
  お二人の心にのこるワンシーンの上映や、オーケストラによる生演奏もあります。

 「七人の侍」ファンタジー :早坂文雄作曲/池辺晋一郎編曲
 「影武者」メインテーマ :池辺晋一郎作曲
 「夢」メドレー(タイトル〜桃畑〜雲間より):池辺晋一郎作曲

 映像予定:「天国と地獄」「影武者」「まあだだよ」より

入場料 一般:3,500円(大学生以上)
世田谷区民・劇場友の会:3,000円(前売のみ)
子ども:1,500円(小学生〜高校生)
※未就学児童入場不可
全席指定・消費税込
発売開始日 2009年8月30日(日)
チケット申込 世田谷パブリックシアターチケットセンター
電話:03-5432-1515(10時〜19時 年中無休)
世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー5階
主催 財団法人せたがや文化財団 音楽事業部
共催 世田谷区
協力 松本記念音楽迎賓館、(株)世田谷サービス公社、
エフエム世田谷、(有)太子堂楽器店
制作協力 株式会社 黒澤プロダクション
映像制作 宇井孝司

 

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